私の妻は、投資には全く興味がありません。だからといって反対することもありません。私たちは共働きであり、財布(それぞれの給料)は各々で管理をしています。なので、お互いに毎月必要な支払いを行っていれば、余剰資金を好きに扱うことが出来ます。自分・妻・家(二人で)と別々に貯金を行っています。なので、自分の貯金は好きに動かすことができた私は、もし使って無くなったとしても、生活する上では困ることはありません。そのため、自分の貯金を50万使って、投資を行ってみようと思いました。以前の記述で述べた通り、その50万円は日本株で半分以下へ減らしてしまったのですが、そのおかげで米国株に一途になれました。
①米国株での暴落
当時の私は、現代ポートフォリオ理論など、難しい話を理解するよりも、まずはやってみよう精神でした。とにかく早く資産を増やしたことを考えていた私が目につけたのは、半導体やテクノロジーセクターでした。そして、その中でも3倍レバレッジの効いているTECL・SOXLのチャートを見るとワクワクが止まりません。2019年から急速に株価の上昇を見せており、この波に乗ればお金持ち間違いないという単純思考でした。しかし、私が始めたのが、2021年の年末頃で、ちょうどその上昇のピークの時でした。それからは、2023年にかけて急激な右肩下がりでした。残金をすべてTECLとSOXLに振り分けた私は、湯水のごとく資産を減らしていきました。そもそも、米国株の暴落の原因は①コロナ渦におけるIT関連企業への過剰な期待が剝がれたこと、②米国の金融引き締め政策による米金利の上昇とそれに伴う景気鈍化懸念でした。今となっては、「なるほど。」と思える下落の期間ですが、リアルタイムでは一時的な上昇から、下落はもう終わったのかなどの世論の声に惑わされることはよくあることです。「次のパウエル氏の発言はハト派なのではないか。」、「CPIは予想より低いのではないか。」など、金融引き締めが止まるようなXでの投稿。それを裏切るネガティブサプライズによる、株価のさらなる下落を繰り返し、私はまだまだ下がるのではないかと損切りをしました。そして、底を着いたときに買いに走ろうと。誰でも思いつくこの行動ですが、思ったよりもTECLの底は高く、見事に買いそびれてしまいました。
②やっぱりSOXL
半導体に関しては、これからの需要は確実であると自信を持っていた私は、SOXLだけは売らずに、ドルコスト平均法で買い続けていました。「災い転じて福と為す」といったところでしょうか。おかげで、2023年からは一旦の下落を見せるが、順調に成長をみせてくれており、資産上昇に大いに貢献してくれています。最低値6ドル台を付けた時には、このまま資産は消えてしまうのではないかとヒヤヒヤしていましたが、根強い自信を持ってしっかりホールドしておくことは、大切であるととても勉強になりました。
③暴落面でのメンタルについて
80%近い暴落局面の中で、少ない給料からお金を毎月投資に回しは、資産を日に日に減らし続けてきました。それでも投資を辞めなかったのは、①根強いお金への執着があったからです。私は、母子家庭で育てられました。今でいう親ガチャで言うと、世間的には大ハズレでしょう。家は貧乏で、団地住まい。欲しいものなんて簡単に手に入りません。そんな中、友人は「親に車の免許代を出してもらった。」、「新作のゲーム面白いよね。」、「親に車を買ってもらうんだけど、何がいいと思う?」とか、話についていけず悔しい思いばかりしていました。世間的にはそこまでお金持ち話ではないと思いますが、当時の私からすれば、一軒家に住んでいる時点でお金持ちです。そして、必ずそこそこの金持ちになりたいと思っていました。そして何の特技もなく、高学歴でもない一般人がお金持ちになるには投資をする方法以外ないと学んだからです。
②冒頭で述べた通り、別に貯金があったことです。よく耳にすることですが、3か月程度の働かなくても食べていける分のお金を置いておくということです。それがあるため、最悪を想定することなく安心して資産運用に望めます。少ない資金を一気に増やすにはリスクを増やすしかありませんから。
③半導体に自信があったからです。半導体は、生活機器や医療機器、産業機器などすべてに使用されています。世の中で、あらゆるものがデジタル化されている中で、コンパクトで高性能を求められる身近なスマホやPCなどはもちろん、EVや生成AIなどこれからますます発展していきそうなのは間違いないと予想できたからです。単純ではありますが、こういった自分の中で、確実性を感じた株を一つ持つのは、その人の強みであり、資産形成において必要なことだと思います。
まとめ
暴落時でも株を保持し続けるには、
・3か月程度収入がなくても困らない程度の貯金を持っておく。
・自信の持てる銘柄を決める。
・経済の良いニュースが流れても、慌てずに購入をしない。
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